新型コロナウイルスに関する情報①【ウイルス感染に対抗する歯科の重要性】(2020/04/14)
患者様向けに新型コロナウイルスに関する情報を提供していきたいと思います。
今回は1回目で、2020 年 4 月 6 日 に、(一社)日本歯科医学会連合 新型コロナウイルス感染症対策チーム か ら 出 さ れ た 情報 で す。
【ウイルス感染に対抗する歯科の重要性】
「インフルエンザ予防と歯周病菌との関係」より考えられること
1 口腔健康管理(口腔清掃)はウイルス感染への水際対策です
感染症予防のために大事なことは、身体を清潔にすることです。清潔な体の表面に病原菌は
感染しにくいのです。しかし、手や体、髪を洗うことは心がけていても、お口の中を清潔に
することを忘れていませんか?
ウイルスの感染は、鼻と口と目から起こります1)。インフルエンザウイルスの場合、お口
が不潔だと、口に入ってきたウイルスが感染しやすくなります。お口を清潔にし、健康に保
つことはウイルス感染の水際対策なのです。お口に住んでいる細菌が出すタンパク分解酵素
は、ウイルスが粘膜細胞の中に感染することを促進します 2 )。ウイルス感染予 防のために、
お口の衛生管理を心がけて下さい。特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素をもっています。
歯周病にかかっている方には、ご自身での口腔清掃と共に、歯科医院におけるプロフェッシ
ョナルケアも大事 です。
2 不潔なお口は腸内細菌のバランスを乱して全身の免疫力を弱めます
ウイルス感染への有効な対策は、体の免疫力を低下させないことです。腸内細菌のバランス
は全身の免疫に密接にかかわっています。そのため、腸内細菌のバランスが崩れると、感染
症にかかりやすくなったり、さまざまな全身疾患が発症しやすくなることが知られて います
3) 。お口の細菌が食道・胃を通って腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱して全身疾
患発症の原因となることが判ってきました 4) 。お口が不潔な方、特に歯周病にかかってい
る方は、食事のたびにたくさんのお口の細菌が腸に運ばれるため、全身の免疫力が低下する
リスクが高まります 。
3 お口が不潔だと肺炎のリスクも高まります
中高年になると誤嚥と言って、食べ物や唾液が気道に入ってしまうことがあります。お口が
不潔だと、この時にたくさんの細菌が気管に入って肺にまで至り、誤嚥性肺炎という肺炎を
起こしてしまいます。誤嚥のリスクが高い方は、ウイルス性肺炎のリスクも当然高くなりま
す。
さらに、歯ぐきに住む歯周病菌が血流にのって全身を駆け巡り、体のあちこちに炎症を起こ
します5)。また、歯ぐきの炎症により作られた炎症を起こす物質(炎症性物質)も血流にの
って全身へとばらまかれます。その結果、体の免疫が乱されてウイルス感染による炎症症状
が進みやすくなってしまいます。
4 注意してください!コロナウイルスは口からもやってきます
現在、中国からたくさんの論文が発表されています。これらの論文は、ウイルス感染が「口
腔からも始まる」可能性を示しています1, 6)。今後ますます検証が進むと、コロナウイル
ス感染の予防には口腔衛生管理が重要であることがはっきりしてくることでしょう。
手洗い・うがいに加えて、お口のセルフケア(丁寧な歯磨き)とプロフェッショナルケア
(歯科医院での専門的クリーニング)を心がけてください。また、舌を磨くこともウイルス
感染予防に効果があります。
文献)
1) Peng X, Xu X, Li Y, Cheng L, Zhou X, Ren B.:Transmission routes of 2019-nCoV
and controls in dental practice. Int J Oral Sci.12(1):9, 2020.
2) 松山州徳:プロテアーゼ依存的なコロナウイルス細胞侵入.ウイルス.61 巻1 号,pp.109-
116,2011.
3) 安藤朗編:腸内細菌と臨床医学.別冊・医学のあゆみ.医歯薬出版, 2018.
4) Olsen I, Yamazaki K.:Can oral bacteria affect the microbiome of the gut? J Oral
Microbiol. 11(1):18, 2019
5) Beck JD, Slade G, Offenbacher S.: Oral disease, cardiovascular disease and
systemic inflammation.Periodontol 2000.23:110-20, 2000.
6) Yan Y et al.: Consensus of Chinese experts on protection of skin and mucous
membrane barrier for healthcare workers fighting against coronavirus disease 2019.
Dermatol Ther.13:e13310, 2020.
参考動画:日歯8020 テレビ 「インフルエンザ予防と歯周病菌」
https://www.jda.or.jp/tv/96.html
当院の新型コロナウイルスに関する対応について(2020/04/12)
緊急事態宣言が出されたことを踏まえ、
患者様やその家族、またスタッフやその家族の安全のために、
当院では以下のような対策をとらせていただきます。
1.徹底した診療器具および設備の消毒/滅菌
・普段から行っている消毒/滅菌への取り組みの継続と強化
2.縮小診療の実施
・院内で3密にならない環境を作るため、スタッフの負担を軽減するために、
1日に診療する患者様の人数を調整するとともに、診療時間を短縮します。
・全ての予約患者様に当院から電話連絡を行い、来院の確認と調整を行います。
・緊急性の低い診療は延期させていただきます。
・外科処置と超音波スケーラーの使用は原則禁止とします。
3.その他の取り組み
・体調不良の患者様には、まずお電話で対応させていただきます。
・入り口でアルコールによる手指消毒を行っていただきます。
・来院時には、検温および問診をさせていただきます。
・待合室では、3密にならないように距離を保っていただき、
マスクの着用をお願いしております。
・常時、空気清浄機を稼働させて、窓を開けて換気を行います。
・院内の雑誌、おもちゃ等は撤去します。
・患者様とお話しする際には、マスクを着用させていただき、
いつもより1~2歩距離をとらせていただきます。
・スタッフに関しましては、手指消毒/うがい/検温を徹底し、
常に体調の確認を行っています。
今後もホームページおよび院内掲示で情報発信をしますのでご確認ください。
このような状況のなかで、必要な歯科診療をかかりつけ歯科として、
安全に継続して行っていきたいと考えております。
皆様の安全および1日も早い感染収束のために、
ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
おがた小児歯科医院
院長 石倉行男
新型コロナウイルス“緊急事態宣言”発令中の対応(2020/04/11)
4月8日(水)から福岡は緊急事態宣言の対象地域となりました。
基本的に、政府・福岡県・福岡市・日本歯科医師会・福岡県歯科医師会・福岡市歯科医師会の方針に従った診療体制をとります。
当医院では
●診療停止命令がでた場合は休診となります。
●診療許可がでた場合は診療をいたしますが、縮小して診療を行います。
(規模の縮小、日時の制限など)
“地域のなかで感染者を増やさない”、“院内感染を起こさない”ということを最優先に考えて、スタッフみんなで一致団結して取り組んでいく所存です。
ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
おがた小児歯科医院 院長 石倉行男
新型コロナウイルスについて患者様へお願い(2020/04/05)
当院は、小児から高齢者の方まで幅広い年代の患者様に受診していただいております。
普段より院内の消毒・滅菌などには気を配っておりますが、
院内での感染を防ぐため、
下記の症状がある患者様におかれましてはご予約をキャンセル頂きますようにお願い申し上げます。
・37度以上の発熱
・咳/倦怠感などの風邪症状
・味覚/嗅覚異常
改めてご予約を取らせて頂きます。
また、現在ご予約の患者様で来院が心配な方は、日程の調整をいたしますので、遠慮なくご連絡頂ければと思います。
ご連絡は、電話(092-472-2885)、FAX(092-475-9549)、メール(sevenbeans@ogatapd.com)をご利用ください。
地域での感染者を増やさないため、院内感染を起こさないため、患者様とスタッフを感染から守るために医院で一致団結して取り組んでおります。
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 院長 石倉行男
2020年5月の休診日(2020/03/31)
いつも来院ありがとうございます。
以下の曜日は休診となります。
・5月2日(土)終日:院内研修のため
・日曜日:5月3日、10日、17日、24日、31日
・祝日:5月4日(月)、5日(火)、6日(水)
ご不明な点は電話で直接お尋ねください。
ご理解とご協力をお願いいたします。
(PDFが開きます)
〒812-0013
福岡市博多区博多駅東1丁目13−17 松岡ビル3F
JR博多駅筑紫口近く、地下鉄博多駅東6番出口から
(地図はこちら)
TEL:092-472-2885
FAX:092-475-9549
【診療時間】
午前9:30〜12:30
(予約は11:30まで)
午後13:30〜18:30
(予約は18:00まで)
日曜・祝日は休診
完全予約制
(急患は随時受付け)